「この世界とはなんだろう」という思いが、私が絵を描くときの動機になっています。

なんだか大きな話に聞こえますし、描いた絵にそれが反映されているとはまだまだ言えないのですが、

私たちはまだ、世界のほんの一端しか知らない、知ったような気になっているだけだ、という思いがあります。

生命は、人間はどこから来たんだろう。

なぜ、このような姿をし、このような、あのような考えを持つのだろう。

この世界は、私たちが目で見ている通りの場所なんだろうか。

目に見えない、もっと深いところに違う流れがあり、

見えている世界は表面的な現れに過ぎないのではないだろうか。

科学や物理学の領域で、さまざまな探求がなされているのと同様に、絵画の領域で、世界の現れ方についてもっと考えていきたい。

そんな思いで、日々絵を描いています。

ここでは、創作ストーリー「ひとりぼっちのくろ」のために描いたイラストレーションからセレクトしました。お話はnoteからご覧になれます。

英国で生まれ、世界的に長く愛されている物語「不思議の国のアリス」。

奇想天外で魅力的な児童文学であると同時に、奥深いダークサイドも秘められた物語です。

アリスの世界をさまざまな角度から解釈し、写真、絵画、ドール・インスタレーション、ショートフィルムなどを制作しています。